ヒラリー・クリントン米国務長官の中国訪問を契機に、両国が新しい協力関係を構築していくという考えで一致した。 クリントン長官は胡錦濤・国家主席ら中国指導者と相次いで会談し、「経済危機や気候変化問題など各分野で両国の協力が必要だ」と強調した。 中国側も「両国関係を一段階高める必要性が高まっている」と述べた。
米国でオバマ民主党政権がスタートし、両国関係が難しくなるという懸念が出ていた。 米国が中国内の人権問題などを批判する声を出すという見方からだ。 実際、米国が中国の為替レート操作問題を提起し、両国間で一度舌戦があった。 しかしクリントン長官は今回、こうした敏感な懸案は後回しにした。 その代わり「中国が相変わらず米国の国債に対する信頼を維持していることに感謝する」と称えた。