韓国料理伝道師「寿司・ライスヌードルと競う」/カナダ(2)
そのときアン社長は「そうだ、韓国料理で勝負をかけてみよう」と決心したという。そしてカナダ人が2代にわたって経営してきた食品会社に平社員として入社した。まず食品業のノウハウを習わなくてはいけないという判断だった。92年、韓国40歳でつきつけた挑戦状だった。「本当に死ぬほど熱心に働きながら学びました。そんなある日、急に社長に呼び出されました。自分ががんにかかったが、私が会社を引き受ければいちばん安心できるような気がしたというんです」あまりにも急な提案で断ったが、その社長は「お金は後でくれてもいい」と会社の買収を重ねて要請した。結局、入社して1年で会社を引き受け、名前もチョウォン流通に変えて本格的な事業家の道に入った。
韓人初のカナダ政府認証取得