平均寿命の延長による人口高齢化で、世界各国は高齢者の生計のための年金と医療保障のための莫大な費用に頭を悩ませている。 寿命の延びが人類の共倒れに結びつくという声まで出ている。
しかし人間は老年期を青少年期と壮年期に続く第3の人生期間と認識し、新しい設計を始めた。 経済社会的に生産はせず消費だけする期間と考えられた老年期を、生産をする期間へと変えているのだ。 高齢者は今後、自ら生産的な仕事を探していく。 むしろ雇用がないことを嘆くほどになった。 老年期は子どもや子孫に頼る人生を送ることを望んでいない。 老年世代の独立宣言だ。