北朝鮮人民軍の総参謀部が17日に「韓国に対する全面対決態勢」という声明を発表したことについて「変化する対内外の情勢などを視野に入れた地ならし」という分析が出ている。
北朝鮮に対し強硬姿勢を示しつづけてきた李明博(イ・ミョンバク、MB)政権に圧力を加えると同時に発足を控えたオバマ米次期政権にメッセージを送ったものだというのが、当局と専門家の認識だ。
声明の第一行はひとまず「李明博の逆賊らによる反共和国対決の策動を踏み潰す」という言葉で始まっている。続いて、具体的に西海(ソへ、黄海)の北方限界線(NLL)問題に触れた。99年と02年の2回にわたって南北(韓国・北朝鮮)が武力衝突した海域だけに、韓国を脅威するのに最も効果的だと判断したと考えられる。