14日午前、仁川・東春洞(インチョン・トンチュンドン)の仁川平生学習館。普段は主婦や学生らが出入りするここに早朝からスーツを着た20代の男女1000人余りが集まった。仁川市が募集する「青年インターン」の面接試験を受けるためだ。来月に大学を卒業するシム某さん(26)は、「正規就職でもないのに競争率が高く心配だ」と話す。
経済危機の中で就職難まで重なり、政府と自治体の雇用創出事業にも求職者が殺到している。仁川市の公共機関青年インターンには254人の募集に1078人の応募があり、4対1を超える競争率を記録した。受付最終日の12日午後には200人が一斉に駆け込んだ。
仁川市が3年にわたり施行している青年インターンシップの競争率は昨年まで平均1.5~2対1水準だった。しかし今年は事情が違う。インターン選抜と運営を担当している仁川経済通商振興院のホ・ジェド・チーム長は、「大学院修士・博士課程を終えた人や中国など海外の大学を出た人が十数人ずつおり、TOEIC900点以上の高得点者は数えられないほどだった。寒い中で一様に不安な表情の志願者が気の毒だ」と話す。