ソウル中央地検麻薬組織犯罪捜査部は12日、ネット論客の「ミネルバ」ことパク・テソン容疑者の書き込みのために、昨年末に政府が為替相場安定に向け保有外貨から20億ドル以上を使ったと推定されると明らかにした。パク容疑者の書き込みが外為市場をかく乱させ、外貨準備高に損失をもたらしたということだ。
外為市場によると、昨年12月29日から30日までに10万ドル以下の小額売り注文が例年に比べ増えた。少なくともパク容疑者の書き込みが触媒役になった可能性があるというのが外為市場専門家らの見解だ。またパク容疑者の書き込みはブルームバーグを通じて海外に伝えられ、世界的に「韓国政府が外貨取引を禁止することもあり得る」との認識を持たれるようになったと判断した。政府が直接的・間接的に外為市場に介入したとされた場合には、為替操作国のレッテルを貼られ国の対外信頼度が下がることになる。検察はパク容疑者に対する拘束令状を請求する前から外為当局の担当者らを参考人として呼び、こうした内容を確認したという。