中国には‘9年ジンクス’というものがある。 9で終わる年に大きな事件がよく起こるために出てきた言葉だ。 中国に共産党政権が誕生したのは1949年だった。 チベット蜂起(59年)、中ソ国境紛争(69年)、中・ベトナム戦争(79年)などが9で終わる年に起きた。 民主化デモ隊をタンクで鎮圧した6・4天安門事件が89年に発生し、99年には米国の駐ユーゴスラビア中国大使館爆撃事件が起きた。 ‘血の9年’という言葉も出てくる。
また10年が流れて2009年になった。 1年前は好事家の言葉遊びにすぎなかった‘9年ジンクス’が最近、国内外で話題になっている。 中国が激しい経済危機に直面し、‘ひょっとして今年も?’という声も出てきている。 大量失業による社会の不安が最も大きな理由だ。