北朝鮮の核問題を話し合う6カ国協議が検証議定書の採択に失敗したことに続き、関係諸国がそれぞれ異なる態度を見せている。
北朝鮮への対応策として、エネルギーの支援を中断すべきか続けるべきかをめぐり意見が分かれている。07年2月13日と同年10月3日の両合意によれば、北朝鮮を除いたほかの5カ国はそれぞれ重油20万トンまたはそれに相当する物資を北朝鮮に支援することになっている。現在計約40万トンの分量が依然北朝鮮に引き渡されずにいる状態だ。
最も先に「エネルギー支援の中断」に触れたのは米国だ。米国務省のマコーマック報道官は12日「北朝鮮が検証の義務を履行しない限り、ほかの4カ国も(重油支援など)行動を取らないだろう」と述べた。同氏は「現在、重油の船積みのための貨物列車がロシアを発ったが、北朝鮮が核検証に合意しなければ、おそらくこれが最後の支援となるだろう」と付け加えた。