なぜこうなったのか。 キム・ヨンファさんは教師の正常な教育活動を妨げる足かせに１０年前から強化されている「体罰禁止」を挙げた。 ‘体罰できない’という事実が教師の弱点になったということだ。

キムさんは「規定を破っても罰することができないので、学校を無法天下にする児童を制御できない」とし「場合によっては体罰も認め、退学もできるようにしなければならない」と強調した。 規則を破れば不利益があるということを小学校側がはっきりと教えなければならない、ということだ。

「教師に体罰を認めるべき」というキムさんの主張が実効を得るには教権の回復が急がれる。 キムさんは「子どもが学校で叱られると、『どんな悪いことをしたのか』と考えるよりも、『教師が‘寸志’でも望んでいるのでは』と疑う現実では、体罰の教育効果を期待することができない」と話した。

「どうか子どもの前で教師の悪口を言わないでほしい」と主張するキムさん。 「不当なことをする教師がいれば保護者が公開的に問題を提起しなければいけない」とし「教師を尊敬していないのに、表では遠慮して裏で悪口を言えば、子どもがめちゃくちゃになる」と語った。

キムさんはインタビューの途中、「怖い」という言葉を繰り返した。 「体罰許容」などの主張が世論の逆風にさらされるのではという憂慮だった。 しかし「黙って見過ごすことはできない」という気持ちは強い。 「放っておけば、自分たちはそのまま月給を受け、子どもは中学校へ行ってしまう」と考えて我慢して過ごすのは‘教師の職務遺棄’という所信だ。


教師に罵몐…小学校の教室がここまで崩壊（１）