<取材日記>ハイニックスを二度殺す李允鎬長官の発言
「この5年間、米国・欧州連合(EU)・日本の相殺関税により、ハイニックスの被害が莫大なものだったことはご存知だと思います」。
8日、ハイニックス半導体広報室は数人の記者に対し、こうした言葉で始まる電子メールを送った。 5日に李允鎬(イ・ユンホ)知識経済部長官が「ハイニックスは厳しいが生かす」と述べたことが、電子メールを送ったきっかけだった。
李長官はこの日、政府果川(クァチョン)庁舎で記者会見し、「世界的な半導体不況でハイニックスは赤字を出しているが、今回の危機を克服すればはるかに大きなチャンスをつかむだろう」とし、このように述べた。「ただ、世界貿易機関(WTO)の規定のため政府は直接介入できず、債権銀行団を中心に支援を検討している」と付け加えた。