<取材日記>1590年朝鮮通信使vs2008年訪米議員団
「捨てられた島に花が咲いた」。小説『刀の歌』の冒頭だ。 壬辰倭乱(文禄の役)当時の朝鮮の暗鬱な現実が凝縮されている。
朝鮮の王、宣祖は戦争勃発2年前の1590年、「朝鮮通信使」の黄允吉(ファン・ユンギル)と金成一(キム・ソンイル)を日本に送った。 しかし両臣下は帰国し、正反対の報告をした。 西人・黄允吉は「倭が朝鮮を侵略するだろう」と話した。 東人・金成一は「攻めてくる気配はない」と伝えた。 ‘党争’に苦しんでいた宣祖は戦争の可能性を黙殺した。 結局、戦争は起こり、朝鮮半島は捨てられた。