会社員のハン・ミョンフンさん(31、ソウル岩寺洞)は先月から弁当を持って出勤している。少し前までは会社の近くの飲食店に行っていたが、7000ウォン(約450円)前後の昼食費が負担になったのだ。不況の寒波はこのようにオフィス街の昼食の風景も変えている。このところあまり見ることのなかった弁当が復活するかと思えば、社員食堂やコンビニエンスストアの安い食事が人気だ。
大型スーパーやインターネットショップでは弁当と関連した商品の販売が増えた。Eマートのランチジャーと魔法瓶の売上は1~19日に昨年の同じ期間に比べそれぞれ25%と26%増加した。ロッテマートでもそれぞれ15%前後増えた。一般の弁当箱と重箱は83%も増加した。
ネットショップのGマーケットは今月に入り、ランチジャーや魔法瓶、重箱など弁当関連製品が1週間平均で3100件売れ、昨年の同じ時期に比べ65%増加した。オークションでも弁当箱、おにぎりの抜き型などの関連商品が今月に入り1日平均1100件余りずつ売れ、70%の伸びとなった。オークションのユ・ムンスク・リビングチーム長は、「弁当用品は行楽シーズンの春と秋に多く売れ、いまごろになると販売が落ち込むが、今年はサラリーマンの弁当のためか急増している」と話している。