オバマ氏の大統領当選が、朝米関係に好影響を与えるだろうという期待感が高まっている。民主党が政権党になることによって、共和党のブッシュ政権時代とは異なり、北朝鮮への対応で柔軟姿勢を示すのではという観測によるものだ。
北朝鮮も迅速な動きを見せている。韓国政府の主要当局者は9日「米大統領選の日程に合わせて北朝鮮外務省の李根(リ・グン)米州局長が米ニューヨークに滞在し、米国側と接触したのは初めてのことで、注目すべき部分だ」と述べた。4年前にブッシュ大統領が再選した当時、10日も過ぎてから当選の事実を報じていた北朝鮮官営の各メディアも今回は2日後にオバマ氏の当選を報道した。
オバマ氏の当選を契機に金大中(キム・デジュン)、盧武鉉(ノ・ムヒョン)両政権の太陽(包容)政策に加わっていた人物らは、李明博(イ・ミョンバク)政権の北朝鮮関連政策を批判する声を高めている。米民主党の「北朝鮮への柔軟姿勢」に韓国政府も共同歩調を取るべきだという趣旨だ。