アジア・ヨーロッパ首脳会議(ASEM)から25日に帰国した李明博大統領は、翌日午前8時経済状況点検会議を召集した。
何か緊迫に動いているようだったが、結果は違った。会議後のブリーフィングで朴炳元(パク・ピョンウォン)青瓦台経済首席は「外貨流動性不足問題はほとんど解決されたようだ」と述べた。続いて「先制的景気対策をどうするか討議した。総合対策発表までは時間がかかる」と言った。大いに期待をかけておいて会議の結果を待った国民の立場としては失望だ。危機感がなく、少しのなぐさめも与えてはくれなかった。これまで何をしたから今になって対策を検討するのに時間がもっと必要だということなのか、国民は不審に思う。
非常時局にもかかわらず、部処間の管轄業務にこだわってしている。銀行債の買入と金利引き下げだけでも韓国銀行はずるずる長びかせ、政府は「韓銀が判断すること」だと言っている。この程度のなまぬるい対処で今すぐ今日の市場が安定を取り戻すことができるか不安だ。