19世紀の近代朝鮮の姿を写した貴重な写真とイラストが公開された。明知専門大学のキム・ジャンチュン教授が出版した「精密イラストと貴重写真で見る近代朝鮮」(サルリム刊)を通じてだ。キム教授は英国の絵入り新聞‘イラストレイテッド・ロンドン・ニュース’‘グラフィック’‘スフィア’に1858年から1911年に掲載された朝鮮関連のイラストと写真から261点を選んでまとめたもの。19世紀の英国の3大絵入り新聞とされる3紙は毎週土曜日に発行された32ページの週刊新聞だ。これらの新聞は1858年から1911年までの54年間、6カ月に1度の割合で朝鮮を取り上げた。
当時のイラストと写真資料は外国人の目に写った近代朝鮮の風景を赤裸々に見せてくれる。伊藤博文を殺した安重根(アン・ジュングン)義士の裁判の写真と、高宗(コジョン)が英国王エドワード7世に贈った牛2頭を撮った写真、高宗の後妻である厳妃(オムビ)の葬儀の写真など、歴史的な価値がある資料も多く含まれている。