日本では「金正日(キム・ジョンイル)北朝鮮国防委員長はすでに死去し、いまは影武者らが代役を務めている」と主張する人が少なくない。
この話が口伝えに伝えられては本に出版され、順次事実として受けとめられている。日本で金委員長をめぐる根も葉もないうわさは、右派論調のマスコミを通じて絶えず拡大再生産される。
有力紙の読売新聞は18日「北朝鮮が数日前に各国の海外公館に本国の重要発表に備えるようにとし、‘禁足令’を下した」と報じた。産経新聞は翌日、もう一歩進んだ報道をした。「金委員長の死去による後継者発表、またはクーデターによる政変という推測も出ている」といった具合の内容だった。