事実関係をきちんと考えず、いったん告訴状から提出する「無条件な告訴」のために警察が苦労している。
警察庁によると、昨年全国各地から受け付けられた告訴・告発事件は計約41万8700件だ。人口1万人当たりの告訴・告発が86.8件にのぼる。似たような司法システムを持つ日本(1万人当たり1.3件)の60倍を上回る数値だ。
半面、実際に司法処理の対象となる件は、提出された10件のうち2件にすぎない。昨年、警察に受け付けられた告訴・告発の中で「犯罪が成立する」という起訴意見として検察に送られた件は全体の23%にとどまった。