政府が安全性が確保されるまで粉ミルク・牛乳などが含まれた中国産食品の輸入を全面禁止することにした。

またメラミンが検出されたお菓子を生産した中国企業２社の製品をすべて回収することにした。

食品医薬品安全庁はこのような内容のメラミン検出食品に対する対策を２５日、発表した。

チェ・ソンラク食医薬庁食品安全局長は「今後、輸入されるすべての中国産製品に対しては輸入段階での検査を強化し、流通・販売中の製品に対しても回収・検査を強化する」と述べた。

食医薬庁が２４日まで１２４の製品を検査した結果、２製品からメラミンが検出された。メラミンが検出された製品は中国企業で相手先ブランド製造方式（ＯＥＭ）で生産されたヘテ製菓の「米（ミ）サランカスタード」（流通期限２００９年４月２１日）と（株）ジェイアンドジェイインターナショナルの「ミルクラスク」（流通期限２０１０年１月２日）の２製品だ。今回、メラミンが検出されたミルクラスクは、今年に入って１万４２７７キロが輸入されたが、不適合製品１８５６キロのうち０．９％（１７キロ）しか差し押さえられていない。残りはすべて販売された。

また米サランカスタードは不適合物量（２万４６１５キロ）の９５．７％は差し押さえられたが、今年の全輸入物量（１０万４８３キロ）のうち７万７０００キロはすでに市中に流通されている。

食品医薬庁はこれとともに「米サランココナッツ」「デニッシュバタークッキー」など２つの中国企業の別の製品も回収することにした。回収・廃棄対象である中国産輸入菓子類は２５日現在、５品目１３万４０１５キロにのぼる。

◆メラミン（Ｍｅｌａｍｉｎｅ）＝工業用化学物質でアンモニアと炭酸ガスで合成された要素肥料を加熱して作る。窒素含量が多いのが特徴だ。主にプラスチック、接着剤、キッチン用調理台、食器類、ホワイトボードを作るのに使われる。