♯1.2005年12月23日午後4時、東京霞ケ関の外務省大臣室。
麻生太郎外相へのインタビューを終えた記者はぼう然としていた。 20分余りのインタビューの間、「靖国参拝問題がすべてであるかのようにこだわる国は韓国と中国しかない」「隣国とはもともと良い関係を結ぶのが難しい」という刺激的な発言が次々と飛び出した。 ‘決定打’はインタビューが終わった後だった。 記者が席を立ち、「対立中の外交懸案が多くて直説的な質問が多くなりました。 失礼しました」と礼儀を示すと、麻生外相は無愛想にこう答えた。 「キムさんだけでなく韓国人はみんな元々こういうのが趣味なのでは。 みんなそうだから」。同席していた国際報道官はどうしていいのか分からず慌てていた場面を今でも私は覚えている。