【社説】北朝鮮を刺激するから「急変対策」必要ないとは
北朝鮮の急変事態の可能性をめぐり論難が起こっている。一方ではこうした事態が遠くない時期に迫っていることから対策の用意に政府が全力を尽くさなければならないと主張する。一方、別の側からは北朝鮮を刺激する恐れがあるという理由でまったをかけようとする。韓米の軍事計画である「作戦計画5029」も中国の反発が懸念されるので推進してはいけないというのだ。
ウィリー・ブラント元西ドイツ首相が1989年6月、韓国を訪問した際「韓国の方が先に統一するようだ」と述べたことがある。しかしわずか5カ月後、ベルリンの壁が崩れた。北朝鮮の急変事態もこうあってはいけないとはいえない。それに北朝鮮の場合は「東ドイツ急変事態」とは比べることができない上、韓半島と北東アジア情勢に衝撃を与えるだろう。核兵器と「総爆弾」の住民をもっているが、経済は奈落の底に落ち、国家の秩序が崩れたからだ。特に韓国には「恐ろしい津波」が近づくのは明らかだ。それにもかかわらず「北朝鮮を刺激するかもしれないので気を付けなければならない」というから開いた口が塞がらないのだ。韓国の生存についてはさておいて「南北対話」のために準備していなさいという話か。