昨年、日本では過労などで精紳疾患にかかったとして労災認定されたケースが初めて、脳出血・心筋梗塞などの疾患で労災認定されるケースを上回ったと、日本経済新聞が4日報じた。
厚生労働省がまとめたこの10年間の「類型別の労災発生現況」によると、98年42件だった「ストレスと過労による精神疾患で労災認定されたケース」は、昨年952件と、20倍以上も増加した。
脳出血と心筋梗塞など身体的疾患による労災認定件数は05年938件から昨年931件へとやや減った。過労によるうつ病などの精神疾患労災への認識が薄かった98年には4件だけが労災に認められたが、10年が過ぎた07年には67倍の268件が労災処理された。