韓昇洙(ハン・スンス)総理が歴代総理では初めて独島(ドクト、日本名・竹島)を訪問した。 領土守護の意志を表明するという意味で訪れたという。 結論からいえば、この政権特有の一貫性のない展示性イベントとしか見ることができない。 政府は独島をめぐる日本と米国の動きを正しく把握できなかった。 対応もまずかった。
まず‘衆口難防’式の対応だ。 政府は独島問題が膨らむと、全政府レベルの‘独島領土管理対策班’を設置することにした。 また、米国の地名委員会が独島を‘主権未指定地域’に改めたという衝撃的な事実が伝えられると、外交部にもタスクフォース(TF)を発足させた。 ‘領土管理班’がまだ構成もされていないというのにだ。 北東アジア歴史財団の傘下にもTFがある。 このように複雑になると会議が増えるだけで、効果的な対応策は期待できない。