「自分の偶像がアインシュタインから法学部教授に変わって久しい」。ソウル大自然学部教授である故郷の友人の言葉だ。 ‘教科書を書き直さなければならない’理論が休む間もなくあふれ出てくるため、理工系の教授は疲れるという。 最新の理論を聴くために自費で海外の学会を忙しく飛び回る。 そうしてこそ講義室で恥をかかないということだ。 彼は「法学部教授の場合、憲法が変わらなければ少し楽なのでは」と羨んだ。 学生の理系離れが教授に伝染する様相だ。
理工系は一度でも道を外れると挽回が容易でない。原子力発電所25基を新しく建設する米国は、最近、頭を悩ませている。 1979年のスリーマイル島事故から29年間、一度も原発を建設したことがないからだ。 技術者からして資源が枯渇した。 それでウェスティングハウスが手を差し出したところが韓国電力技術(KOPEC)。 KOPECは契約金300億ウォン(約30億円)を受け、50人余りの職員を動員し、最新原子炉を設計している。 建設業界の王であるベクテルも同じだ。 原発土木工事の経験を持つエンジニアが絶滅し、KOPECに協調を要請した。 同社のチ・ゲグァン事業部長は「原発宗主国に設計・エンジニアリング技術を逆輸出するのは妙な気がする」と語った。