三星(サムスン)電子の李在鎔(イ・ジェヨン)専務に中国・インド・ロシア・ブラジルなど新興4カ国の市場を開拓する任務が与えられた。昨年1月、専務に昇進し務めていた最高顧客責任者(CCO)のポストは辞任した。
三星電子は22日、李専務がブリックス(BRICs:ブラジル・ロシア・インド・中国)事業を支援する役割を担当することになると発表した。当初、李専務が中国のみを担当するという憶測が飛んでいた。しかし、三星は李専務がある特定の国だけに常駐するのではなく、4カ国を巡回し、現地での事業を支援することに決定した。このため、李専務は海外事業本部のような特定部署に所属せず、李潤雨(イ・ユンウ)副会長の直属として活動する。三星は李専務に対し、CCOの経験で得たグローバルネットワークを活かして、海外での経営能力を発揮しろと忠告したのだ。