犯罪容疑者の個人情報を公開するウェブサイト「デジタル刑務所」が再登場した。２０２０年「私的制裁」論争を巻き起こして閉鎖されてから約４年ぶりだ。

８日、関連業界によると、４年前に閉鎖されたデジタル刑務所には現在服役中の犯罪者をはじめ一般人や前・現職裁判官など１００人余りを越える人々の実名や写真、ＳＮＳアカウントなどの個人情報が公開されている。最も最近の掲示文で交際女性を江南（カンナム）のあるビルの屋上で殺害した２０代医大生の個人情報が公開された。

２０２０年に初登場したデジタル刑務所は一般の人々が接することが難しい犯罪者の個人情報を詳細に公開して話題になった。誰でも該当のサイトに接続することができる。

ただし犯罪の有無が確定していない被疑者の情報まで公開して「私的制裁」論争に巻き込まれた。実際の事件と無関係の第三者の情報が公開されて無念を訴えて自殺する人が出てくるなどの事件も発生した。これに対して放送通信審議委員会はサイト閉鎖命令を下した。

◇デジタル刑務所再登場…「司法不信」が原因か

デジタル刑務所が再び登場すると一部では「司法不信」という社会的背景に注目している。

実際にネット上では「悪意的に合成して情報提供すればどうしたらよいのか」と懸念しながらも「法体系は問題がとても多くてこのような（サイトが）唯一の希望だ」「危険を甘受して人々のために正義の道を選んでくれた」という反応もあった。

委員会も一度問題になったことからより一層徹底的に検討するという立場だ。委員会関係者は「デジタル刑務所の存在を認知していて、担当部署で関連情報を確認および検討中」としながら「（問題がある場合）所定の手続きに沿って措置を取る」と話した。