<大韓民国の国防力>もうひとつの名品K-9・155ミリ自走砲

<大韓民国の国防力>もうひとつの名品K-9・155ミリ自走砲

2008年05月10日22時56分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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K-9155ミリ自走砲(国防部提供)



  K-9(ケイナイン)155ミリ自走砲は、韓国が開発したもうひとつの世界的な名品野砲だ。1999年に生産が始まったK-9は、最大射程距離が40キロで、射撃後、場所を移す起動性にも優れている。自走砲とは戦車のように射手たちを保護しながら射撃することができる野砲の一種だ。牽引砲はそのものにエンジンがなく、トラックにつけるものだ。

  野砲の射撃第一目標は敵軍野砲だ。K-9に対応する北朝鮮の大砲は自走170ミリカノン砲だ。ロシア製沿岸砲をT-59戦車の胴体に載せたことから谷山砲と呼ぶ。北朝鮮は数百もの曲射砲を休戦線北の洞くつ陣地などに隠しておいた。

  K-9と谷山砲が互いに砲射撃をすれば当然K-9が勝つ。K-9は1分に2発を持続的に発射することができるが、谷山砲は5分に1~2発程度だ。正確度もK-9の方がずっと高い。谷山砲はK-9より射程距離が20キロほど長く、首都圏一帯まで攻撃することができるが、正確度が低く、無差別打撃に近い。特にK-9は装甲に保護されており、直撃弾を受けない限り、破壊されない。

  K-9のもうひとつの特徴は素早い対応射撃能力と機動力だ。

  北朝鮮軍が曲射砲などで我軍を攻撃すれば陸軍のAN/TP-37対砲兵レーダーが直ちに谷山砲の位置を探し出し、本部に知らせる。本部では北朝鮮人民軍谷山砲を攻撃するのに最も有利な位置にいる我軍K-9に射撃指示をする。このとき、位置座標が自動で入力される。

  軍の関係者は「韓国軍は曲射砲など北朝鮮の長射程砲を開戦初期に除去するためにK-9以外にもATACMSミサイル、空軍戦闘機などで集中打撃を受ける対火力戦計画を立てている」と述べた。

  しかし陸軍師団と北朝鮮軍師団を数的に比べると、韓国側が劣勢だ。専門家たちは85~90%ほどと見ている。北朝鮮軍は連帯-師団-軍団などで韓国陸軍より多い戦車と野砲を配置している。北朝鮮地上軍は韓国陸軍に比べ、戦車は1.5倍、野砲は2.1倍を保有している。

  韓国陸軍前方の一般師団にはまだ30年以上になるM48戦車が多数配置されている。師団の野砲は射手が敵の砲撃に露出する牽引砲で射程距離が北朝鮮に比べて短く、口径も小さい。90ミリRR無反動砲など60~70年代の武器も多い。

  陸軍は大規模な在来式戦力をもつ北朝鮮地上軍に物量作戦で対立しているが力不足だ。米国がイラクで見せた21世紀型デジタル未来型部隊は夢のまた夢である。新政府が始まって経済難と財源圧迫で陸軍の変化はますます厳しくなる見通しだ。
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