中国=李大統領が外交政策の方向を「米国重視」にしないかと憂慮している。ややもすると中国を疎かにすることがあり得るということだ。北京のある外交消息筋は「米国との関係を修復しながらも中国が疎外感を感じないように絶妙のバランスを取ることが韓国外交政策の核心課題になる」と伝えた。中央党校国際戦略研究所のジャン・リェングェイ教授も「李大統領が“賢い外交”を繰り広げることを期待する」と述べた。
こうした中国政府の立場は胡錦涛国家主席が明らかにしている。胡主席は先月、大統領特使の資格で中国を訪問した朴槿恵(パク・クンヘ)前ハンナラ党代表に「両国関係の長期的発展、新世紀にふさわしい韓中関係樹立は国際関係にどんな変化が来ても変わることのない原則」と伝えた。韓国の新政府がこの原則を守ることを要請したのだ。