<インタビュー>元中日の李尚勲 ロッカーとして5年 その①
一人の男がつかつかと歩いてきた。 サングラスをかけ、髪の毛を肩まで伸ばし、黒いギターケースを持っていた。 李尚勲(イ・サンフン=サムソン・リー、38)。 1993年に国内新人最高額でプロ入りし、95年に先発で20勝を記録した。 97年には抑え投手として当時最高の47セーブをマークした。
日本の中日ドラゴンズや米国のボストン・レッドソックスでプレーし、‘韓米日マウンドに立った選手’として記録に残った。 その彼が04年6月、突然引退を宣言した。 マウンドの代わりに舞台で、ボールの代わりにギターを握った。 ライオンのような髪を揺らしながら力強くボールを投げた彼は追憶の中に刻まれた。