<グローバルアイ>ニューヨークに流れ始めた韓流

<グローバルアイ>ニューヨークに流れ始めた韓流

2008年02月07日21時55分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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ナム・ジョンホニューヨーク特派員

米国ニューヨークに住んでみるとたびたび新鮮な衝撃を味わうことがある。最近、若者の通りイーストビレッジで経験したことだ。ひと仕事終えてお茶でも飲もうと黒い看板が印象的な飲食店に入った。“The Smith”(ザ・スミス)のメニューには、ニューヨークステーキ、キノコのラビオリ、地中海式サラダなどがあった。名前からインテリアまで、どれを見ても周辺のニューヨーク大生が好きそうなおしゃれな米国式レストランだった。そこでふと、メニューに予想もしていなかった料理が目に飛び込んでくるではないか。“Vegetable Bibibap”まさに野菜ビビンパだった。レストランのマネジャーは「創業者が選んだメニューで、お客の間で非常に人気がある」と話した。

  最近、料理など韓国文化が米国主流社会に定着しようとする姿をあちこちで見る。昨年、ニューヨークタイムズが“ベストニューレストラン”に挙げたのがポッサム(豚肉などを菜で包んで食べる料理)専門店“Momofuku Noodle Bar”だった。ニューヨークの一流菜食レストランとして常に挙がるのが韓国式食堂“ハンガウィ”だ。この新聞が昨年、韓国料理特集記事を掲載したことがある。それとともに「ほかのオリエント料理よりよく知られてはいないが、だんだんファンが増えている」と評した。

  ニューヨークのマンハッタンには雅という日本食レストランがある。メニューが一切なく、出されたものを食べなければならない。米国でもっとも高いレストランで、安いランチメニューが1人350ドル、ディナーは500ドルだ。その次に高いというフレンチのアラン・デュカスで一食あたり200ドル程度だから2位より2倍も高いといえる。このようにいまや日本食が最高級という扱いを受けるが、1960、70年代には軽蔑の対象だった。64年の東京オリンピックが開かれたころは、週刊誌タイム(Time)には「生の魚を食べる野蛮な日本で、どうしてオリンピックを開催できるのか?」という記事が掲載されるほどだった。そして80年代に日本食が健康に良いという認識が広がって、嫌われていた料理の“寿司”はたちまちヘルシーフードに化けた。

  今、韓国料理がまさにその初期の段階のようである。いつのまに韓国料理は健康食だという観念が米国に広がり、求める客が急増した。これだけではない。最近、米国では韓国文化の躍進をあちこちで感じる。そのひとつが“チムジルバン”(韓国式サウナ)だ。いつからかニューヨーク一帯のチムジルバン客の20~30%は外国人となった。バスローブを着た西洋人の家族たちがほんのり赤い顔でユッケジャンをおいしそうに食べているのを見ると、笑みばかりこぼれるのではない。韓国文化の可能性に対する確信ももてる。韓流はアジアを越えて米国本土にも流れている。“韓国の集まり”という韓流同好会がこうした傾向を見せてくれる端的な例だ。この集まりは韓国の“花美男”(イケメン)に夢中な米国居住の日本人のおばさんたちが作ったのではない。韓国ドラマに泣いて笑う、生え抜きの米国人200人ほどが結成したものだ。

  このように競争力ある韓国文化の花を咲かせるためには、民間でも政府でも、体系的な支援が必要だ。こんな面で注目に値する国がタイだ。97年、通貨危機を経験したタイ政府は料理のグローバル化が経済の発展に大きく貢献するものと見通した。タイが東南アジア第一の農業国家である理由だ。そのため“タイの世界厨房化”計画を立て、意欲的に推進した。国家レベルで料理学校を建て、調理師たちを育てた。トム・ヤム・クン(スープ)、ヤム(サラダ)など5つの伝統料理をきちんと作ることができ、外国語能力をもっていれば、海外で“タイ料理大使”として働くことができる資格が与えられた。このため90年500ほどしかなかった国外のタイ料理店は、2000年にその10倍である5000店になったという。タイ料理のように韓国料理も、運がよければ中国や日本に続いて世界の料理になる可能性が十分だという話だ。キムチのにおいをぷんぷん漂わせながらさっそうと歩くニューヨーカーが登場する日が来ないとも限らないのだ。
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