液体(liquid)の特性は水や油のように決まった形態を持たずに容器の模様によって自由に形態が変わるものだ。液体のように形態が固定されないで周辺の条件によってあちこちに動く性質が流動性(liquidity)だ。ある事態が流動的だと言えば周辺の状況によってこれからどう変わるかわからないという意味だ。
このようにどう変わるかわからないのがお金の流れだ。お金は手軽に多くの形態に姿を変えることができる資産だ。お金さえあれば品物を買うこともでき、不動産を買っておくこともでき、債券や株式に投資することもできる。経済学で流動性はある資産がどれだけ簡単に違う資産に姿を変えることができるかどうかを表す尺度だ。現金は流動性が最も高く、不動産や美術品のように処分しにくい資産の流動性は相対的に低い。経済全体で見たとき、流動性が高いといえば貨幤を含み簡単に姿を変えることができる資産が多いという意味だ。こうした面で流動性は市中に解放されたお金の量も意味する。韓国銀行が発表するいわゆる広義の流動性(L)は、市中に流通する現金通貨と金融機関の現金性資産に政府および企業が発行した債券まで含む最も広い意味の通貨指標だ。一言で、流動性が大きくなったということは市中にお金がたくさん出回っているという意味で、流動性を吸収するということは市中に出回るお金を取りこむという意味だ。