解放後、初のコメ輸出の足をひっぱる農林部

解放後、初のコメ輸出の足をひっぱる農林部

2007年05月08日09時39分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  京畿道高陽市(キョンギド・コヤンシ)で、親環境農法でコメを栽培している徳陽(トクヤン)農産営農組合イ・ウォンイル代表(65)はひやひやする毎日を送る。スイスに親環境米200トンを輸出することにしたが、農林部長官の許可が5カ月間下りずにいるからだ。普段から韓国米を世界的ブランドに育てるという野心をもつイ代表が、コメの輸出のルートを開拓したのは昨年9月。スイス小型マートに農産物を卸す現地問屋と連絡が取れた。ヨーロッパで韓国産米を売ってみようと思うからサンプルを送ってくれというものだった。3月、20キロのコメ10俵を送るとすぐ答えが返って来た。「日本米に比べて品質・価格ともに優れている」とし、すぐにも200トンの輸出契約をしようというものだった。だいたい2400俵7億ウォン分だった。気を良くしたイさんはすぐにもコメを送ると返事した後、輸出手続きに入って“つかまった”。コメ輸出の際は必ず農林部長官の推薦書を受けるという糧穀管理法第12条があるからだった。イさんは「農林部長官の推薦書を申請したが、農林部は5カ月間、待てということしか言わない」とし「スイスの問屋が契約を撤回しようとするのではないかと眠れない日が続く」と訴えた。

  解放以後、初の国産米輸出が古い法の規定によって霧散危機に処している。農林部関係者さえ「現行の糧穀管理法は過去、コメが不足していた時代、コメの国外流出を阻むために制定したものなので現実とは合っていない」と言うほどだ。農林部はコメの輸出を1度も承認したことはなく、推薦書の様式も新たに作らなければならない状態だ。農村経済研究員パク・トンギュ研究委員は「現在、国内米の在庫は700万石で、適正水準である600万石を超過している」とし「米輸出を阻む根拠がない」と指摘している。

  ◆ コメ輸出どうして阻むのか=1980年代までは食糧自給率が低かったため、コメはもちろんコメの加工食品も輸出を禁止した。90年代、コメの消費量が急激に減り、コメ自給率が100%に近接するとコメ加工食品は輸出が許可された。しかしコメの輸出は世界貿易機構(WTO)ウルグアイラウンド(UR)交渉のため禁止してきた。コメ輸出国になればややもするとUR交渉でコメ市場開放を拒否する名分が弱くなるかと懸念したからだ。コメに対する執着が強い国民情緒法もコメの輸出を阻む。それにコメを輸出するという農民もいなかった。今度にも農林部は年末に再開されるWTOドーハラウンド交渉のためコメ輸出の承認をしていない。しかし韓国は1年に20万トンの外国米を輸入している。2014年には年間40万トンになる予定だ。このため何百トン程度を輸出すると韓国のコメ輸入国としての地位が弱くなるという農林部の主張は杞憂だという指摘だ。なおかつ北朝鮮には1年40万トンずつコメを支援しながら外国に輸出することばかり阻むのは、つじつまが合わないというものだ。

  ◆ コメ輸出見通しは明るい=最近ヨーロッパでは遺伝子組み換え(GMO)食品に対する規制を強化している。このためにGMOが多くの米国や中国米に対する拒否感が拡散している。京畿道庁農産流通とキム・ドシク事務官は「最近ヨーロッパでは米国と中国米の人気がなく、日本と韓国米に対する関心は高くなっている」とし「韓国米は日本米と比べて価格は4分の1にすぎないが、味は似ていて輸出の道が明るい」と話す。

  ◆ 糧穀管理法=食糧が不足していた時代、コメや麦など糧穀の需給を調節するために1950年に制定した法だ。初期にはコメの増産に力を注いだが90年代に入って輸入米管理に焦点を合わせた。コメ麦など食糧作物は生産・流通・管理を政府が行うようにした。96年の改正案で糧穀輸出規定が初めて作られたが、農林部長官推薦を受けることにしたことから事実上承認制という指摘を受けている。
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