昨年、中国の渤海湾に流入した有害性廃棄物が57億トンに達するものと推定された。
このうち15.8億トンは有毒性化学工業関連廃棄物だ。中国海洋局傘下の海洋発展戦略研究所(海発研)の推算だ。これとは別に20億トンの固体のごみが渤海湾に捨てられた。渤海湾が汚染しているという報道は何回も出されたが、具体的にどの程度ごみが捨てられているかは今回初めて明らかになった。こうした中、北京にある首都製鉄所が渤海湾に移転し、新首都製鉄所という名前に生まれ変わる。新たに建設される製鉄所は単一工場としては中国最大になる。工場移転で渤海湾汚染が広がるという指摘もある。