【噴水台】成語

【噴水台】成語

2006年12月20日17時08分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  1970~80年代、大学入学試験の受験者らが甘く見ることができなかった国語試験の項目が「成語」だった。 通常4文字からなる「四字成語」の意味と用例を問う試験問題が頻繁に出題されたからだ。 そのため、一時成語のしりとりゲームが流行ったこともある。 有識で真しな学生であってこそ続けられる成語が多かったが、知識に乏しい学生は時々口を閉じてしまった。

  だが、相手の成語に続いて、他の成語を言わなければならない学生は、頭を悩ませたすえ、奇抜な答えを出したりもした。 例えば「麻浦(マポ)終点」、「第3漢江(ハンガン)橋(現在の漢南大橋)」といった具合だ。(訳注:2つとも4文字でできているうえ、かつて電車の麻浦終点の次の区間が第3漢江橋であることから) 「麻浦終点が成語か」と尋ねられると、かつて麻浦が電車の終着駅だったという事実をあげて、「酒に酔って倒れた人が頻繁に行く所、との意味」(訳注:麻浦付近に酒場が多いことから)だと図々しく解釈し、笑いを広がせたりもした。 「3漢江橋」については「交通渋滞の激しい所」(訳注:実際に第3漢江橋は交通渋滞の激しい区間であることから)という意味に解釈したりもしたから、成語のユーモアバージョンくらいに受けとめても良かったのだろう。

  教授新聞が今年の成語に「密雲不雨」を発表した。 周易に出てくる言葉で「条件は成熟したが何も成されずうっとうしい状況」を指す言葉らしい。 韓国の政治状況に対する「成語」式の簡潔な象徴と考えられることから、うなずける言葉だ。 火の気運は上に上がり水の気運は下に落ちるという、反目と分裂の韓国状況を指摘した昨年の「上火下沢」に続き、意味を噛みしめてみるに値する。

  政界にも成語ブームが広がっている。 与党「開かれたウリ党」(ウリ党)は「無心雲集」、野党ハンナラ党は「快刀乱麻」を選定した。 その理由について「心をからにし、自分をからにし、雲が集まりうる1年にする」、「来年を国運が隆盛する契機にする」というそれぞれの解釈を付けた。 ウリ党のものは成語というよりは造語に近く、やや洗練さにかける。 成語というものが、かつてすでに使われていて、定着した言葉であることを見過ごしている。 ハンナラ党のものは、過ぎしの時代への深い省察なしに、大統領選への欲を下手に示したという点から俗っぽい。

  国政広報処長は「剥極復来」という周易の用語を選んだ。 「君子が小人に囲まれ孤独だが、真実が明らかになり、君子が再び光を放つ」という意味だという。 君子が誰なのか。大統領と政権党を語るものならば、現在の状況から考える時、外れても大いに外れている。 政策の失敗と混線についての自省どころか、固い我執と果てしない決起だけが感じられる。 成語の世界は深く広いものを目ざす。 省察と自身に対する警戒に支えられてこそ、成語を使う意味がある。 そうでなければ成語は「麻浦終点」式の笑い話となる。
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