【噴水台】反米

【噴水台】反米

2006年08月11日18時43分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  米国は世界最強国であると同時に、多くの反感を買う国でもある。 米国は全世界の悪と特定社会の問題点、さらには個人的な不幸にも責任がある、と非難されてきた。 世界覇権国家を目指した膨脹主義政策が最も大きな要因だ。 イラク戦争後、反感は極大化した。 反米がさらに強く広範囲に広まっているのだ。

  反米感情と反米主義を区分したりもする。 反米感情は米国の特定局面に反対することであり、反米主義は米国を総体的に拒否することだ。 反米感情が一時的な情緒状態なら、反米主義は恒久的イデオロギーだ。 政治学者キム・ジンウンは「韓国の反米主義は大部分が反米感情の形態を帯びている。多くの韓国人は米国自体を否定するより、特定政策(市場開放圧力)・特定行動(在韓米軍犯罪)に反対の意思と憤怒を表す」と話す。(『反米』、サルリム出版社)

  西ヨーロッパは第2次世界大戦後、米国影響圏内に入りながら挫折感が増し、反米感情が芽生えた。 南米や中東・アジアなど第三世界は自らの歴史的経験に基づき、はるかに激しい感情の隔たりを見せる。 独裁政権を米国が支援したり、米国式資本主義が民族主義やイスラム根本主義と衝突するというようにだ。 反米は時に‘身代わり政治’の道具になることもある。 社会内部のあらゆる問題を米国のせいにするのだ。 反米とは、米国自体への反対というよりも、米国が「支配的国家」というところに由来するという分析も出てくる。

  反米の大きな特徴は二重性だ。 米国は嫌うが、米国大衆文化は楽しみ、米国式生活方式に憧れる。 南米の街では「ヤンキー・ゴー・ホーム」という言葉があちこちの壁に見られるが、「私も一緒に連れていけ」と‘骨’を付けて話すのが流行だ。

  映画『グエムル』も反米コード。反日コードの『韓半島』よりは弱いが、反米メッセージが鮮明だ。 興味深いのは観客の態度。 反米コードが面白さと興行の要素になっているにもかかわらず、観客は「反米映画ではない」と口をそろえる。 文化的反米と政治的反米は違うということだ。 興行で苦戦している『韓半島』と比べれば、「慇懃な反米」はよいが「露骨な反日」は不便だという話にもなる。 反米メッセージに共感する一方、この映画が見せたハリウッド的技術の成就には感心する。

  一言で、反米は複合的感情だ。逆説的で自己矛盾的だ。 重要なのは、反米であれ親米であれ極端主義はお互い通じるという点である。 また単純な‘ファッション(fashion)’や中身のないトレンドで消費される反米は空虚なものということだ。
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