火病にはワールドカップが薬?

火病にはワールドカップが薬?

2006年06月12日12時27分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  韓国ならではの疾病があります。火病です。英語では「Hwabyung」と表記します。

  1996年、米国精神医学会は火病を正式疾病の1つとして公認しました。火病はこれまで「恨(ハン)」を抱いて暮らしてきた韓国民族特有の情緒から始まった疾病です。嫁と姑の対立や夫の浮気などでため息をついては胸を痛めている主婦たちの典型的事例です。

  火病を拡大解釈すれば多様な症状として現れます。ご飯を食べればもたれてしまい消化不良を起こす人、胸がどきどきして冷や汗をかく人、下痢と便秘が交互に現れる人、夜に眠れなくて悩む人、頭がずきずきと痛くて苦労する人、のどに何やらひっかかったような異物感を訴える人…。

  検査しても大部分正常だと出ます。身体の病気ではないからです。心にたまったしこりが原因です。この場合の処方は明らかです。どんなものであれしこりをほぐさなければなりません。それ以外のどんな薬も無効です。これを現代医学では排泄(catharsis)あるいは換気(ventilation)といいます。

  ワールドカップの熱気でいっぱいです。ワールドカップは立派な排泄と換気の手段です。皆さんご記憶の2002年、ワールドカップ当時は、病院を訪れる疾患者が急減しました。数十年開院しているベテランの医師たちもこんなケースは生まれて初めてだというほどに疾患者がいませんでした。4強神話で韓民族の恨がすっきり洗い流されたからです。今年も選手たちの善戦で我々国民の火病がすべて消えたらと思います。しかしワールドカップは4年ごとに開かれる制限的イベントです。結果も予測することはできません。

  私は皆さんに排泄と換気のための自分なりのはけ口を用意してほしいと申し上げたい。宗教や運動、趣味など、どうせなら健全な手段が良いでしょう。しかしそれがだめなら適切な統制の下、お酒とタバコも少しなら悪くはないと思います。心の中のしこりを残しておく方がお酒やタバコより有害だと見るからです。いくら毎日が大変でストレスも避けることができないといえども、自分がこれをする間だけは憂いや嘆きを忘れて楽になれる、その何かが必要です。それがまさに皆さんの健康と競争力の要諦だからです。
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