「盧武鉉ドラマはこれ以上ない」金秉準前政策室長のインタビュー

「盧武鉉ドラマはこれ以上ない」金秉準前政策室長のインタビュー

2006年06月07日13時41分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  与党開かれたウリ党(ウリ党)が統一地方選で大敗したのは、政府の不動産・税金政策が失敗したため、という見方をめぐる議論が広がっている。同政策を立案し貫徹させた人は、金秉準(キム・ビョンジュン)前青瓦台(チョンワデ・大統領府)政策室長だ。6日、「責任攻防」の中心にある金前室長に会った。同氏は、この問題について「ウリ党」が地方選の結果を「衝撃的に受けいれすぎているようだ。われわれが進む道は正しい。私は確信している」と述べた。

  金前室長は盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領が大統領選候補だった時代から先月29日に辞任する時点まで、ひと時も離れずに大統領を補佐してきた「大統領の人」。青瓦台内でも「盧大統領の心を最も正確に読みとる参謀の中の参謀」に選ばれた。辞任の後初めてソウル・プラザホテルのコーヒーショップで記者に会った金前室長は、選挙を通じて把握した民心や次回大統領選についての考えを打ち明けた。

  

  -盧大統領が「選挙の1度や2度で、国がダメになったりうまく行ったりするのが民主主義ではない」とコメントしたが。

  「普段から話していたものだ。遠くを見て原則と方向を決めていけば道が見えてくる、という原論的な話。ところが、大統領のそうした考えと党の認識の間に隔たりがあるようだ」。

  -今回のような大敗は、類例を見ない結果なのでは。

  「青瓦台(盧大統領のこと)は選挙結果を予測していた。さらにひどいシナリオもありうる、と判断していた。だから、選挙を控えて大統領は、党が求めるものを全て受け入れた。李海チャン(イ・ヘチャン)前総理の辞任届を受理し、韓明淑(ハン・ミョンスク)総理を後任に任命した。大統領が(党の要求によって)総理に関する考えを2回変えたのだ」。

  -当時、金前室長が総理候補に取りあげられていたが。

  「大統領から2~3回言質があった」。

  -政策室長から退いた本当の理由は?(金前室長が辞任した当時、健康悪化の説と共に「政策失敗への引責に思われるのを防ぐため選挙の2日前に退いたもの」との説が出ていた)

  「総理候補に取りあげられた後、周囲から注目されるようになり、仕事をするうえでかなり負担感を感じた。韓総理を任命した直後に辞任しようとしたが、その時点は新しい総理体制が安定していないうえ、総理にならなかったから辞めるような印象を与えうると判断、時間をかけることにした」。

  -選挙で分かった民心は何か。

  「マスコミでは湖南(ホナム・全羅道)の民心が離反したと分析しているが、私が思うには離反というよりは、一種の圧迫だ。また、朴槿恵(パク・クンヘ)代表襲撃事件の渦中にも、慶尚北道(キョンサンブクド)知事に出馬した『ウリ党』のパク・ミョンジェ候補が23%を得た。希望がある、と考えている」。

  -与党が途方もない恐慌状態に陥っている。

  「人気のある大統領選候補がいないのも問題だが、党内部から動力を見いだそうとする努力が不十分なように思えて心配だ」。

  -一部では新千年民主党(民主党)との統合論が出ているが。

  「われわれがこのように厳しい状況で(国政運営を)進めているのは、地域主義に頼る政治をしないからだ。湖南の票を考えて民主党と統合し、嶺南(ヨンナム・慶尚道)を孤立化する構図で進めば、いくらでも簡単に政治をやっていける。しかし、やさしい道があってもむずかしい道を選びたい、というのが大統領の考えだ」。

  -野党ハンナラ党が執権する可能性が高い、と考えている人が多いが。

  「次回の大統領選でも、ハンナラ党はそれほど順調に進まないだろう。なぜなら、韓国政治がポジティブではなくネガティブだからだ。大統領を選ぶ基準が『誰がもっとうまくできるか』よりは、『誰がさらに少なく傷付けられるか』次第だとのこと。朴代表が襲撃されたのに朴代表ではなくむしろ高建(コ・ゴン)元総理が浮上するのが、そうしたネガティブ政治の属性を示すもの」。

  -高元総理が新党の結成を準備しているもようだが。

  「高元総理が天下を得ようとする大きな意を抱いているならば、ひとまず7月の再選挙などに出馬し試してみなければならない。落ちることもできる、との覚悟から自身を捨てる挑戦をしてみるべきだ。ただ、じっとしていて、民主党・ウリ党を離脱した勢力で党を作るならば、うまくいかないだろう。大韓民国はそんなにたやすくない」。

  -現在、与党にはこれと言った候補がいないのでは。

  「選挙を数カ月後に控えた時点に浮上する候補が大統領になる可能性がある。先に浮上した人はそれだけ負担が大きい。ドラマをいくつも作らなければならないが、ドラマが3~4編続くと、国民は食傷気味になる」。

  -盧大統領が在任する期間中に、もう一度劇的なドラマを演出することもできるのでは。

  「できない。大統領のドラマは、捨てることによって作られるドラマだ。だが、今は捨てるものがない。投げて、捨てる政治をしてきたが、いまはそんなものがない」。
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