新聞と電子版に押された地上波テレビ局のニュース

新聞と電子版に押された地上波テレビ局のニュース

2006年04月21日14時58分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  地上波テレビ局のニュースの視聴率が下落しつづけている。90年代初めと半ばまでも、公営放送KBSテレビ(韓国放送公社)と民放MBC(文化放送)テレビのプライムタイムニュースの視聴率は20~30%台だった。

  ニュースは、ドラマに劣らない人気番組だった。しかし今年1~3月、MBCの報道番組「ニュースデスク」の平均視聴率は9.4%だった(AGBニールセン・メディア・リサーチの資料)。こうした流れは先進国も同じ。最近、発表された米ジャーナリズム報告書によると、地上波テレビのプライムタイムニュースの視聴率は、20年間で最悪。メディア専門家は「電子版の速報性とケーブルテレビの専門性、新聞の深層報道に押され、テレビニュースが競争力を失っているため」と分析した。

  ◇若年層が背を向ける=88年12月15日、KBS・MBCの9時ニュースの視聴率は、それぞれ27%と33.3%だった。両ニュースの99年平均視聴率は21~22%台。それに比べて今年1~3月、地上波3局のプライムタイムニュースの視聴率は、KBS17%、MBC9.4%、SBSテレビ(ソウル放送)10.2%だった。また、韓国放送映像産業振興院(放送振興院)の「視聴率分析白書」によると、ニュース視聴率は年々下落し、04年には3%にとどまった。

  「視聴者が好むジャンル」の調査では、10~40代のどの年齢グループでもニュースは「ベスト5」に入っていない。ソウル大・姜南俊(カン・ナムジュン、言論情報学)教授は「インターネットに慣れた若年層がテレビから離れはじめているのが、視聴率減少の最も大きな原因」だとした。他の学者らも、地上波テレビが電子版に押されている、とのことで一致。速報性に欠けるとのこと。

  ◇華麗だが深みがない=放送振興院の協力を得て、NHK、英BBCテレビ、韓国地上波テレビのニュースを比べてみたところ、実際、韓国のテレビは主要ニュースを速かに報じていた。半面、海外のテレビは主要アイテムを深層的に報じる傾向を見せた。KBSテレビはプライムタイムニュースで記事1件に1分25秒を、MBCテレビは1分31秒を、それぞれ割り当てている。

  半面、BBCテレビは平均1分56秒、NHKは2分19秒だった(04年の放送内容をベースにしたもの)。同じ時間の場合、英語が韓国語よりさらに多くの情報を伝えるとの点から考えれば、実際はさらに大きな格差がある。06年の場合、KBS・MBCは約1分33秒を割り当てた。インタビューの時間も、KBSが平均8.5秒、MBCが9秒だった。

  だが、NHKは25.3秒に達した。時間が短いとのことは、発言者の意図が正確に伝わらない可能性が高まることを意味する。事実報道と深層報道の割合にも格差があった。深層報道率はMBC9%、BBC68.9%。半面、韓国テレビは、BBC・NHKより3倍ほど多くの映像・グラフィックを使っている。外見は華麗だが、コンデンツが足りないとの批判があって当然だ。◇米国も地上波ニュースの危機=米3大地上波テレビ局のABC・NBC・CBS。3局のプライムタイムニュースの視聴率は墜落しつづけている。80年と05年を比べると視聴者数は48%も減少している。5200万人から2700万人へと減ったのだ。視聴層も高齢化し平均視聴者の年齢が60歳。米地上波テレビはそうした危機を克服するためネット事業に注目している。NBCテレビは番組司会者のウィリアムスが直接ブログを運営しているくらいだ。
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