<黄禹錫教授の真実は…>論文どうやって通過?

<黄禹錫教授の真実は…>論文どうやって通過?

2005年12月16日11時47分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  ミズメディ病院で幹細胞の顕微鏡写真を撮ったキム・ソンジョン研究員、盧聖一(ノ・ソンイル)理事長らの証言を総合してみると黄禹錫教授の論文は組織的に作られたもののようにみえる。

  今年5月、患者に合わせた型のES細胞開発研究論文は、黄教授チームとミズメディ病院、ソウル大病院、米国ピッツバーグ大など7機関が協力して書いたものと発表された。

  実際、論文の共著者に記録された人も25人だ。

  共著者のうちの1人であるキム・ソンジョン研究員はMBC『PD手帳』チームとのインタビュー記録で「2、3番幹細胞の写真を10枚ほど撮った」とし「してはいけないことをして心の負担になった」と話していた。

  写真の重複は等しい細胞培養板にある幹細胞の写真を大きく、または小さく撮るとか撮った写真を押しつぶすなど多様な方法を動員した可能性がある。

  現在、論文付録に載せられた48枚の写真のうち10枚が重複されているという主張がある。

  例えば5番と10番の幹細胞写真は等しい幹細胞であり、4番と7番幹細胞写真も等しいという。

  初めはこのような写真操作が疑惑の次元にとどまっていたが、多くの生命工学研究者が方法によって重複することがわかることを具体的に明かし、黄教授チームを当惑させた。

  皮肉にも幹細胞操作疑惑を提起したのはデジタル技術の発達だった。

  韓国と日本の生命工学者たちは論文付録に掲載された写真のうち、操作疑惑がある部分をはがして同じものと思われる幹細胞写真と重ねて見ることで操作の可能性を提起した。

  幹細胞のDNA指紋検査結果に対する操作説も出た。DNA指紋の場合、つんと尖って伸びるマーカーの模様が幹細胞ごとにすべて違えば正常だが、論文では大部分似ていたことから操作した疑惑がもたれた。

  国立科学捜査研究所にDNA指紋検査を依頼するときは、研究者たちが検体(幹細胞または寄贈者体細胞)ではないほかの検体から抽出されたDNAを持っていった可能性があるというのだ。体細胞クローンから作ったES細胞ではないほかの検体(患者の体細胞や血液など)から抽出したDNAを国科捜が検査し、この結果が論文に載せられたという推定だ。

  等しい遺伝子をもつ場合、免疫拒絶反応はまったく起きない。したがって体細胞クローンで作ったES細胞であることを確認するために組職適合性(HLAtyping)も検査する。

  2005年の論文で患者の体細胞と患者の体細胞クローンで作ったES細胞は、組職適合性がまったく同じだった。それでサイエンス論文審査の過程を簡単にパスした。しかしこのときも検体がDNA抽出物だったという。検査室ではDNAが抽出された検体がどれであったのか確認する方法はなかったという意味だ。

  サイエンスの論文に載せられたすべての幹細胞が偽物かは現在まで黄教授の公式発表がないため確認されていない。しかし盧理事長の言葉によるとかなり多くの幹細胞は存在しないというのだ。新たに作った患者に合わせた型の幹細胞だと発表があったが、中でもかなり多くの数の写真はミズメディ病院が持っていた受精卵から作ったES細胞の写真のようだという。そして論文審査をパスするために体細胞のDNA指紋を幹細胞指紋で隠す方法を使ったというのだ。

  このようなことが可能なら、これはサイエンスだけではなく、世界すべての学術誌が論文をただ書類だけで検証するからだ。論文審査委員たちが研究過程を直接見て論文を検証しない。論文が操作されたとは前提せずに審査するのだ。科学者の良心を信じるわけだ。

  そういえば2001年米国ベル研究所のヤン・ヘンドリックシェーン博士の虚偽論文がサイエンスとネイチャー2つの論文にすべて載ったし、後で操作された事実が現われたわけだ。

  黄教授の場合、幹細胞写真とDNA指紋検査結果などを緻密にして送ったためサイエンス側がこれをたやすく見つけることができなかったとみられる。

  もちろんこのような推定は論文が間違ったものという仮定で成立する。
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