「新しい歴史教科書をつくる会」(つくる会)の主導のもと扶桑社出版社が作った中学の歴史・公民教科書が、自治体レベルでは初めて採択された。栃木県大田原市教育委員会は13日、非公開会議を開いて、扶桑社版の歴史・公民教科書を全会一致(教育委員5人のうち1人欠席)で正式に採択した。
大田原市と今年10月に同市に編入合併される付近の2地域(黒羽町と湯津上村)の中学校総12校・2300人の生徒は、来年新学期からつくる会教科書で日本の歴史と公民を学ぶようになる。小沼隆・市教育長は「生徒が扶桑社版教科書を通じて、国へ誇りと愛情を持つようになるものと確信している」と話した。