【噴水台】ナマステ

【噴水台】ナマステ

2004年09月02日20時42分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  新ミレニアムが始まるとして沸いた2000年初めのヒマラヤから帰ってきたばかりの小説家、金美珍(キム・ミジン)が、目をそっと閉じて合掌しながら「ナマステ」と言った。原始の時間、完璧な自由の空間で会ったネパ―ル人の挨拶の言葉だと語った。「あなたの中にいる神に敬拝する」という意味だと。「あなたと私の霊魂は同じです」という解釈もある。とにかく自分たちが信じる絶対者に対する恭敬心で相手にする挨拶の言葉は、重みがあり純朴だった。

  2002年にナマステを再び思い出させてくれた人は、チャンドラ・クマリ・クルンというネパール女性だ。産業研修生としてソウルに来た彼女は1993年、みずぼらしい格好と不慣れな韓国語のため行旅病者と誤認され、精神病院に閉じ込められて、6年余り忍辱の歳月を送った。偶然、環境団体(草花世界のための会)に発見され、解放されて帰国した。彼女は懺悔寄付を集めてきた草花会員に「自分の髪の毛の数より多くを受けたこの恩恵を決して忘れない」とし、「ナマステ」を連発したという。恥ずかしい気持ちに「ナマステ」を呟かずにはいられなかった。

  これほどまぶしい自由があるヒマラヤ・ネパールには、チャンドラと同じきれいな霊魂が生きている。しかしネパールは不安定で貧しい。王室と執権党と共産反乱軍の三角葛藤が絶えない。先週にはマオイスト(Maoist・毛沢東主義者)共産反乱軍が首都カトマンズを6日間包囲し、物資供給を遮った。今週にはイラク武装団体に拉致されたネパ―ル人12人が虐殺された。彼らは、貧困を抜け出すため、チャンドラのようにお金を借りて海外就業を目指した若者らだ。1カ月間でネパール1人当たりの平均国民所得(年240ドル)の3倍を儲けることができるという言葉に、どんなところかも知らずに出てきた料理士と清掃婦らだ。フランス人の人質2人を救うために大統領と長官はもちろん、アラブ圏の各種イスラム団体とPLO、教皇庁までが動く中、ネパ―ル人らは12日間、忘れられた人質だった。ネパールは米国の派兵要請を拒否した国で、犠牲者らはテロリストらが主張する「仏教徒」ではなくヒンドゥー教徒だ。

  1日、カトマンズでイスラム社員とヨルダンの人材送出会社を襲撃・放火する、初めての暴力事態があった。政府の無誠意に対するデモにつながり、緊張が高まっている。雪山の澄んだ霊魂も耐えれないほど戦争は汚くなっている。ナマステ。
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