韓国政府は最近、政府機関への大規模なハッキング(コンピューター不正侵入)を行った主要容疑者の1人が中国人であることが明らかになったのを受けて、14日、中国政府に捜査協力を正式に要請した。
外交通商部(外交部)の申鳳吉(シン・ボンギル)スポークスマンは15日「外交部・崔英鎮(チェ・ヨンジン)次官が14日、外交部庁舎で、韓国の李濱中国大使に会い『今回の事件に中国人がかかわっているだけに、容疑者の検挙などに積極協力してほしい。こうしたことが再発しないよう十分な措置を取ってくれるように』と強く求めた」と話した。
同スポークスマンによると、李大使は「韓国政府の要請を本国に報告した後、近く、中国政府の正式な立場を伝えたい」とし「真相究明のため、最大限協力する考え」と述べた。一方、警察庁高官は「身元情報が確認された中国人容疑者は28歳で、中国人民解放軍傘下の某外国語学校に所属する学生」とし「これは、今回のハッキングが、中国軍と密接なかかわりがある、と考えられる証拠」だと話した。