金剛山(クムガンサン)で開かれた第1回南北将官級会談では、西海(ソヘ、黄海)北方限界線(NLL)付近での艦艇衝突予防問題が集中的に議論されたが、具体的な合意はなかった。南側は西海艦隊司令部間の直通電話設置をはじめ、海上で警備艦艇間の共同周波数使用などを提示したが、今後議論することになった。ただ会談が決裂せず、第2回会談の開催を6月3日と決め、会談のモメンタムを維持することになった点は幸いだ。
韓国・北朝鮮(南北)高位軍当局者が韓半島停戦体制と緊張緩和を議論するために同じテーブルに座ったということだけでも、今回の会談は少なくない意味がある。 軍事問題は米国としか議論しないという北朝鮮が、態度を変えたからだ。 今回、顕著な成果がなかったとはいえ、この日の会談を機に将官級会談はもちろん、国防長官会談が定例化され、最終的には南北間に軍事的な信頼構築と緊張緩和につながって、軍縮に続く平和定着の軸になることを期待したい。