駐韓米第2師団兵力の一部撤収に関連し、政府が連日、「戦力損失に大きな影響はない」「先端武器で補完すればよい」などの立場を主張している。 パトリオットミサイルを追加配置し、迅速機動旅団を派遣するなどというのが、こうした対策の一環だ。 こうした発言は、国民の不安感を落ち着かせるためのものと見られる。 しかしわれわれの安保空白が本当に埋まるのかは疑問だ。
在韓米軍再編は米国がすでに世界戦略レベルで決心したものであり、今回のイラク派遣もその一環と見るのなら、われわれとしてはこれを受け入れるしかない。問題は、その再編が避けられない状況の変化であるのなら、これに対する韓国の対策が何であるかという点だ。無条件に「安心しろ」と言っても安心できるものではない。 政府は当然、戦力の損失をいろいろな方法で埋めるはずであり、またそれにともなう財政負担についても詳細に明示してこそ、国民も覚悟ができるというものだ。