ソウルに住む外国人は10万人以上といわれる。 公務、就業、留学など、韓国生活の理由もさまざまだ。 同じ国出身の外国人らが集まって暮らす地域を訪れた。
◇最大・最高の日本人村
10日午後、ソウル竜山区(ヨンサング)の東部二村洞(ドンブイチョンドン)。 30~40代の日本人主婦らが買い物かごに野菜と果物を入れている。 自転車に子供を乗せて団地の中に消えていく主婦らの姿を見ると、まるで日本の住宅街にいるような錯覚に陥る。 ソウルで最も古く大きい外国人居住地といわれる東部二村洞は、代表的な「日本人村」だ。 1970年代、漢江(ハンガン)外国人マンションが建設され、自然に造成された。 現在、およそ5000人の日本人が暮らしている。 ここには日本人専用窓口を備えた銀行、日本語が通じる病院、美容室、不動産、クリーニング店が並んでいる。 東京から3年前に引っ越ししてきた吉田早苗さん(37)は「日本の食べ物が何でもそろっているので便利です」と語った。