日本の東京税関が21日、三星(サムスン)SDIのPDP(プラズマ・ディスプレー・パネル)が富士通の特許を侵害した可能性があるという理由で、関連製品に対し暫定輸入中断措置を下した。 これを受け、三星PDP製品は同日から、日本全国の税関で通関が全面保留となった。
東京税関の関係者は21日、「特許権・商標権の侵害の可能性が高い輸入禁止製品については、通関を認めないという関税法に基づき、三星製PDPパネルの通関禁止を決定した」と明らかにした。 富士通は今月6日、米国と日本の裁判所に三星SDIが発光構造に関する特許など自社特許10件を侵害したとして、三星を相手に輸入および販売禁止仮処分申請を提起した。同時に東京税関には、輸入差し止めが申し立てられた。 富士通の訴訟は、三星SDIが昨年末、米国で富士通の特許権は無効だとして起こした訴訟に真っ向から対抗するものだ。