国民の酒の過飲に腹を立てたベラルーシのルカシェンコ大統領が１９日「飲酒との戦争」を宣布した。

ルカシェンコ大統領はこの日、全国に中継されたラジオ放送演説で「我が国民の半分は酔っぱらいだ」とし「今後、反飲酒法の違反者を監禁した旧ソ連時代の収容所を、すべての警察署に設ける」と発表した。

大統領が発表した全国的な反飲酒対策は、酔って逮捕された人はベラルーシの１カ月の平均月給（３０ドル）のおよそ３割にあたる８ドルの罰金を科し、アルコール中毒者には監獄型療養所に移送し、最長で３カ月の強制治療を受けさせるという強硬なもの。療養所送りになると、家族の面会が禁止され、治療費用は自己負担となる。

ベラルーシは旧ソ連時代に制定された「半飲酒法」が独立後廃止され、毎年人口１０５０万人の１割にあたる１００万人が過飲で逮捕されるなど、飲酒者に頭を悩ませている。