にせ物の酒でも酔う、ドイツ心理認知研究チームの実験
ドイツの時事週刊誌シュピーゲルオンラインが17日報じたところによると、酒を飲まなくても酔うことができるとのことが、実験により分かった。
同誌は、医学専門紙「心理科学」の最新号に載せた論文の内容として「心理・認知研究の専門家であるメリアン・ゲリー博士(ニュージーランドビクトリア大学)は、酒ではない清涼飲料を、人々に酒と認識させたうえで飲ませる臨床実験を行ったところ、酒に酔った人々と全く同じ身体反応を見せることが分かった」と紹介した。
大学生を対象にした同実験で、ゲリー博士は、標本対象のグループ全員にトニックウォーターを飲ませた後、その中の半分の大学生に、それがボードカーカクテルだと知らせた後、身体反応を測定した。酒と認識したうえで飲んだ実験対象者らは、5~6杯を飲んだ後、判断力と記憶力が、著しく低下した。軽い身体的な興奮と情緒的な不安症状もあった。