【噴水台】ミスターノー

【噴水台】ミスターノー

2003年02月16日21時32分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
comment
0
share
このエントリーをはてなブックマークに追加
mixi
  冷戦時代、国連駐在ソ連大使の別名は「ミスターニエッ」または「ミスターノー」だった。「ニエッ」はロシア語で「拒否」を意味し、英語では普通「no」と翻訳される。

  ソ連大使の別名が「ミスターニエッ」になった理由は、ソ連が米国主導の各種国連決議に拒否権を随時に行使したためだった。そのため当時の米国メディアは、彼を「ミスターノー」と呼びながら、ソ連は「頑固」で「対立的」であり「非妥協的」だというイメージをつくった。

  そしてこの名称は、ソ連が解体するまでずっと使われた。

  しかし実際ソ連大使は、イデオロギーと文化の差を除けば、洗練されていて英語にも優れ、米国文化にも精通している人がほとんどだった。

  このため、ソ連は米国メディアの描写は事実歪曲であり、相手を無視する典型的な帝国主義的形態だと非難した。しかし一度「Mr.No」と呼ばれたソ連大使のあだ名とイメージを変えることはできなかった。

  最近、韓米関係が、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の核と在韓米軍問題などをめぐり微妙な葛藤を起こしている。盧泰愚(ノ・テウ)大統領の似顔絵を盧武鉉(ノ・ムヒョン)次期大統領と誤って紹介したほか、彼を米国と意見の隔たりが大きい大統領として描写している新聞もある。

  盧次期大統領も意見をはばからずに直説法で話し、敏感な質問にも回避するのはまれである。彼のこうした語法は一方では非常に気持ちがいい。

  しかし国家間の関係は直説法だけでは解決が難しい微妙な問題がもっと多い。 だから「外交官のように話す」という、迂回語法に対する皮肉も存在する。

  しかし外交専門家らは、交渉テーブルでない場所では敏感な問題について婉曲語法的に対応する能力を高めるほど、国益を保護できる場合が多いという。

  盧次期大統領の直説話法について、ソウルの外国人友達は、当惑している様子が歴然である。あるアメリカ人の友人は、「盧次期大統領の名字、盧は英語でロ(Roh)だが、韓国語発音はノ(No)」という事実をあえて強調する有力コラムニストの文が、米国の有力日刊紙に掲載される雰囲気を伝える。

  もちろんそれほど敏感に反応する必要はない。だが一度形成されたイメージとあだ名を変えるのは、作るのに比べて数倍の努力が必要だ。

  ホームページのアドレスを「knowhow」と書く盧次期大統領が語法のために自分を「Mr.Roh」でなく「Mr.No」と刻印させる必要はない。ましてこれは国益にも役に立たない。
【今日の感想】この記事を読んで・・・
興味深い
悲しい
すっきり
腹立つ
役に立つ

今日のイチオシ記事