「日帝に植え込まれた美学、韓国的『美』の感覚を断ち切った」
今月11日から14日まで、日本の広島大学で開かれた「第53回日本美学会全国大会」は「日本近代美学と芸術思想のコンテクスト」を主な主題に、その一部門として韓日間の美学交流を扱った。韓国からシンポジウムに参加した李仁範(イ・インボム、47・韓国芸術総合学校韓国芸術研究所研究委員)氏は「韓国近代美学の成立とその性格-日本美学と関連して」をテーマに発表し、注目を集めた。
李研究員は発表文の中で「美学と美術史が日本を通じて移植され、地域、時期、ジャンル別の分裂性がより著しくなった」と分析した。京城(キョンソン)帝国大学を通じて一方的に流れ込んだ美学は、朝鮮の固有の美との断絶を招き、単純な芸術学レベルに落ちてしまったということだ。
今回のシンポジウムで日本人参加者の間で議論になったのは、日本美学の韓国への移植が「植民地支配論理、すなわち事大主義、半島的歴史アイデンティティー理論や内鮮一体思想、満鮮史観、皇国臣民化政策などに直間接的につながっている」という部分だった。