【コラム】文在寅・習近平・チャベスの「過速スキャンダル」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.08.27 11:07
中国指導部のこのような“過速”の背景には、御用学者の曲学阿世(学問の真理を曲げて世の権力者に取り入ること)があった。代表的な官営学者である中国清華大の胡鞍鋼教授は昨年、「中国が経済・科学技術・総合国力の面では米国をすでに追い越した」と大風呂敷を広げた。だが、彼の「スーパーチャイナ」主張は「国家政策と国民を誤って導いた」という非難を受けている。
吉林大学経済学院の李暁院長は今年6月の卒業式で「中国経済が過去40年間で大きな成果を収めながら、挙国的に自負心が生まれると同時に盲目的に尊大に振る舞い始めた」と批判した。李院長は「中国は米国の政治・経済の構造変化を深く研究しないため、トランプ大統領を過小評価し、米国を間違って判断した」とし「感情ではなく理性的に、謙虚に米国研究を正しくするべきだ」と促した。冷静な知識人が投げかけた自省の声が、いま中国社会で反響を呼んでいる。